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月の子総論 |
月の子供達は、たった一人残された中、 ただひとり救ってくれる人と出会う。 ジミーもティルトも孤独だし、セツもいきなりジミーとティルトに 置いていかれて残されちゃうわけでしょ。 ずっと、ティルトとセツに置いてきぼりで孤立していたジミー (ティルトは、ジミーを憎んでいたし、セツもティルトが一番でしょ)。 ジミーはすべての記憶を失って、自分の欲しかった家族のアートと出会い。 むしろ、ジミーは、 過去を記憶を捨てたかった・・・? あまりにも寂しかったから。 ティルトはセツさえいて欲しくて、 セツを生きていかせるために地球を滅ぼす方を選んじゃう。 (ティルトにはこれにリタという存在も加わるのだけれど)。 セツはセツで、助けてくれたショナに恋をしてしまう。 「でも、僕は彼の望むような女性になっていない」。 「あのボーヤまるでヒヨコのようね」 (コミックス1巻P23/文庫1巻P27) 3人とも、ヒヨコ。 最初に出会った人にひたすらついていっちゃう。 そして、「アグリーダック(みにくいアヒル)」 (コミックス5巻P147/文庫3巻P281)なんだよね。 3人とも白鳥よりアヒルの自分を選んで欲しい。 |
ティルトも、「ギル」ではなく「ティルト自身」として (2006.1/15) |
『月の子−MOON CHILD−』 清水玲子 |