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「ミラー」 (輝夜姫)


 

英国皇太子になったミラーさんって、おいおいおい。
ジュリアンも、「目」は、自分を犠牲にしてまでミラーにあげたんだろうけど、
その後のジュリアン自身の「人生」までも、ミラーにあげるつもりだったんだろうか。
「入れ替わり時点」で、戸籍とかは覚悟してたんだろうけど。
何かしっくりこないなぁ。
何か、「王子様は当然」っていうミラーさんが苦手。
 
無理矢理女王にされた晶とか、戸惑ってる碧とか、
殺されちゃった他のドナーなら話はわかるんだが。
 
ジュリアンは、ミラーに腎臓をもらったから、20まで生きることが出来た。
そのことにずっと感謝していた。
失明寸前のミラーのために、余命いくばくかもないことを知ったジュリアンは、
命を捨てて、ミラーに自分の目を渡しに行った。
「オレの弟。」
「オレは5つの時、彼の命をもらった(7巻P38)」
「だから今度はオレが奴に、目を、
 せめて目を返してから死にたかった(7巻P40)」
唯一、ドナーのことを思った本体。
 
ジュリアンの、「オレの目はちゃんと君の役に立っているかい?」の
手紙に涙する頃のミラーさんが好きだった。
ジュリアンへの愛は、まだありますか?
たまにはジュリアンのことも思い出してください。

(2003.8/20)
 
「輝夜姫」清水玲子 花とゆめコミックス
1〜21巻以下続刊+ララ掲載分

追加修正したミラーの文



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