2000年メロディ3月25日増刊、とある。
『670Pの読みごたえ!』
とある。
その頃、『メロディ』で掲載された作品より、
特によい作品をセレクトして再録した別冊。
再録とはいえ、その作品群の濃いこと、濃いこと。
実際には、何年間かぶんから、とくによい作品ばかりを厳選したようなので、
こういう作家達が毎号、常に掲載されていたわけではなかったが。
再録の別冊とはいえ、
ある意味、白泉社の少女マンガの、 幻のセレクションともいえるかもしれない。
著者は、
河惣益巳『玄椿』50P
清水玲子『秘密−トップ・シークレット−』(=のちの『秘密1999』)64P
由貴香織里『ルードウィッヒ革命』50P
岡野玲子+夢枕獏『陰陽師 梔子の女』48P
加藤知子『天上の愛地上の恋 第一回』41P
日渡早紀『ちょっと月まで』35P
羅川真里茂『僕から君へ』64P
今市子『ファミリー・ブルー』44P
安孫子三和『みかん・絵日記 水色の猫』50P
当時の白泉社(『LaLa』『花とゆめ』『メロディ』)のネームバリューばかりである。
ちなみに、表紙は清水玲子。『秘密1999』の、
『秘密』1巻のP7のイラストである。
上記のほとんどが『メロディ』掲載か、
他誌で掲載されたものだが、当時『メロディ』で連載していた
作品の再録のようである。
ほかに、『メロディ』の当時の新人作家の作品も収録されている。
当時の『メロディ』を処分したので、うろ覚えだが、
当時の『メロディ』は、大物ゲストの「読みきり雑誌」、だった覚えがある。
今読んでも、この「ベストセレクション」はすごい本だと思う。
この雑誌と前後して、花とゆめコミックス『WILD CATS』第1巻
が発売されていて、こちらにも、『秘密1999』は収録されている。
ちなみにこの再録(『メロディ増刊』)の際、
最初の『メロディ』掲載時より、すこし加筆されている。
「第九シリーズ」がはじまる、すこし前の話である。
何でこの本を捨ててないかは自分でもよくわからないが、
どうやらロス君の全員サービスのテレカ目当てで買ったようだ。
もちろん、『秘密1999』が収録されていたからだが。
『メロディ』のすごい別冊、である。
(2009年3月16日+3月22日) |