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これから「輝夜姫」を読む方へ。


輝夜姫は、とてもスケールの大きい話なので、一言では言えないんです。
下手に書くと、これからのお楽しみ減っちゃし。
で、ここでは、コミックス買うときの視点で書いてみようかな、と。
 
今現在、「輝夜姫」は 16巻まで発売されています。(2001年1月現在)
全巻通して言えるのは、「かぐや姫のイケニエ」として育てられた少年少女たちの話です。
 
けれど、初期と今では、方向性もテーマも、変化し、各々吸収していっています。
あまりにも巻数が多いので、1冊しか買わなくてあと読んでいないとか、
そういう食わず嫌いさんのために。どういう話か、箇条書きしてみます。

 

1巻〜8巻まで 神淵島を舞台としたサバイバル編

 

1巻から4巻までは、かぐや姫のイケニエとして孤島で孤児として育てられた少年たちが、
呪いを断つために生まれた島へもどるというところから始まります。
ドナー(クローン)の話が出てくるのが5巻〜8巻で、肉体のスペアとしてイケニエたちは、
さらに命を狙われ始めます。
晶の本体の玉鈴、ミラーの本体のジュリアンはこのへんで出てきます。

 

8巻〜10巻 玉鈴として振る舞わされる晶

 

中国にさらわれた晶が、本体の玉鈴として振る舞わされることを強制され、
婚儀を強要され、自分の存在意義や自我を殺されかかります。
この辺から絵が絶句するほど綺麗。

  

11巻〜現在 ドナー編です

 

移植のため殺されたドナーたちが、次々に本体を乗っ取っていって、
世界のトップの立場になる。

「僕等は今もみんな「かぐや姫」のイケニエなんだ」

輝夜姫は伏線がものすごく複雑なので、お好きな方は、ぜひ全巻通して読んで下さい。
 
「最初でつまずいたのよね」「由って誰?」とか言う人は特に(笑)。

 (2001年)
 
「輝夜姫(かぐやひめ」1〜17以下続刊
   清水玲子  花とゆめコミックス

 

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