ネタばれありです。
完読した方や、
長期の「月の子」Ｆａｎの方を対象にしています。

パンティを　リボンがわりに　するあの子に
　　　なぜあげないの　フツーのリボン
　
　
やさしい時　アートはウソを　ついている
　　　心に響く　悲劇的結末(カタストロフ)
　
　
長い髪　地べたにひきずる　あの長さ
　　　手入れもせずに　どうしてるのか
　
　
チョコレート　大好きなあの子を　射止めよと
　　　みつぎまくって　もう幾月か
　
　
大好きだ　大好きなんだと　言うだけの
　　　ひとりよがりの　身勝手さよ
　
　
幼少の　頃から夢見た　あの女は
　　　セイラではなく　セツだったのか‥‥‥
　
　
夢の中の　そのままの姿で　あらわれた
　　　少女をベンと　間違いにけり
　
　
ベンジャミン　ベンジャミンと叫ぶくせ
　　　一言も言わぬジミーという名
　
　
自らの　重い運命　気付かずに
　　　嘆く不運も　運命なのか
　
　
仲間らを　きょうだいまでも　裏切って
　　　一途に想う　夢追う人を
　
　
だれを待つ　何を待つのか　静寂の
　　　部屋で静かに　涙を流す
　
　
あの人の　まだ暖かい　コート借り
　　　冬の寒さも　忘れてしまう
　
　
捨てるかも　しれぬマッチを　幾箱も
　　　ポケットの中に　しのびいれけり
　
　
ふれあって　視線をとらえ　はなさずに
　　　君のためらいを　楽しんでおり
　
　
ギリギリの　バランスをとる　彼だから
　　　あやしくもあり　美しくもある
　
　
その恋が　破滅に向かうと　知ってても
　　　逆らえない　彼の哀れさ
　
　
ひとすじの　涙を流す　その時に
　　　思っていたのは　はかない願い
　
　
シスコンも　恋のもつれも　憎しみも
　　　全てみせます　最高の双児ネタ
　
　
いつまでも　忘れないよと　決意する
　　　「月の子」という　私の聖書

　（１９９４年３月頃　元原稿作成）