「最後の朝」
ただ、「君が生きること」を。
僕は告げることはできない。
言葉にしても 軽くなりそうで、
言葉にしたら もう
離れられなくなりそうで、
僕は何も告げずに、行く。
一人、責任を負うために。
僕は今まで君を傷つけてきた。
君の思いを知りながら、でも、
わざとそれを確認するかのように。
君を手に入れた今は
傷ついてる君が、心に痛くて痛くて。
その君を傷つけたのは、僕で。
それでも僕は君を連れていかない。
君が何者でも好きだから。
(Shonach)