「由へ」 みどりより 対等に、なりたかった。 君のように、強く、美しく、 君のように健康でありたかった。 僕は君に守られてばかりで いつのまにか守られている自分が みじめに思えた。 僕は君を残して死ぬだろう。 君は独りで生きていけるだろうか。 僕のために死なせたくないのに。 愛しさは束縛になり 愛しさは憎しみになる。 君は何があっても僕を好きでいてくれる。 今は、それが、重く、苦しい。 もう何も考えたくないのに…。
(midori)