「GAME」
 
私は、私たちは何のために生まれた?
はじめから殺されるために?
かぐや姫のイケニエとなるために?
本体の交換部品として?
さいしょから殺されるために?
何のために? 私の意志は? この怒りは?
 
失った命。助かった命。
犠牲になった命。継がれた命。
まるで道具のように、殺されていった者たち。
――ユルサナイ。決して許しはしない。
 
私は見届けなくてはいけない。
私たちは、何のためにもてあそばれたのか。
翻弄されたのか。殺されていったのか。
何の、ために?
 
このゲームを始めたあの男。
私を生み出し、そして生かさせ誕生させたあの男すら、
ただのコマのひとつかも知れない。
 
私たちはどこへ行き、どこへ還っていくのか。
きっと、その答は――。
 
総ては月が、知っている。

(晶)

   

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