『秘密の箱』
 
 
最後に残された、君の「秘密」。
君は明日、何を言いたかった?
それは僕には、知られたくないことだった?
 
「秘密の箱」は、君の思い通りには、開かない。
君を知りたい。理解したい。
君の最後の言葉を思いを知りたい。
僕は覚悟をする。
何を見ても君を笑わないと。
君を嫌わないと。
 
第九は万能ではないし、
本当は間違っているのかもしれない。
それでも君のダイイングメッセージを聞いて、
真実を知りたい。
 
たとえ間違いでも、混沌でも、
君の未来をうばった者のことを、
許してはいけないから。

 

(『秘密』) 

  

2007年2月に風月春日さんに差し上げた詩です。
 

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