『J&E』と『月の子』夢の対談?! |
ナポレオン: |
今日は1985年○月某日のある喫茶店で、 な、何と、あの清水玲子の2大大作『ジャック&エレナシリーズ』の ジャックさんエレナさん対、 『月の子―MOON CHILD―』のティルトさんセツさんをお招きしての、 夢の対談が実現いたしましタ。 ちなみに私は、レポーターの 「ナポレオン・ル・ボン」デス。(『ナポレオン・ソロ』に収録。) ジャックさんとエレナさんは、24世紀から、タイムマシンでいらしたんですよネ。 |
JACK: |
はい、そうなんです。『月の子』の方とお会いできるなんて、夢のようで。 |
ELENA: |
何でワキキャラが来るんだよ。 |
JACK: |
エ、エレナ(汗。) |
ティルト: |
そっちが女と子供がキライだって言うんで ベンジャミンが来れなかったんだよ。 それに、『月の子』ってタイトルのとおり、オレたちも主役なんだぞ。 |
ELENA: |
でもあんたたちだってガキじゃないか。 |
ティルト: |
何だって?! オレたちはおまえらの3倍は生きてんだぞ。 |
ELENA: |
おまけに女もいる。 |
テ&セ: |
(ぐさぐさと傷つく。) |
JACK: |
え? //////。それ本当? |
ナポレオン: |
本当のようでス。 |
ティルト: |
それはイヤミか?! |
ELENA: |
あんたじゃないよ。連れのほう。 オレなぁんでも見えるんだよVv |
セツ: |
‥‥!!(まっ赤になる)。 |
JACK: |
エ、エレナっ! 黙ってろ!! 人に当たるんじゃないっ!! |
ナポレオン: |
あ、あのですね、私もセクスレスですが、こうして立派に‥‥。 |
ティルト: |
(バんと机をたたく。)てめえらオレたちにケンカふっかけてるのか? |
ELENA: |
本当のことを言っただけだろ。 それにあんたに「おまえ」だの「てめぇ」だのなんて、言われる筋合いないと思うけど? |
ティルト: |
いちいち気にさわることを言いやがって。 |
ELENA: |
それはこっちのセリフだ。 |
ティルト: |
ムカつく‥‥。ちょっと顔かせよ。決闘だ。 |
ナポレオン: |
あの、対談は‥‥。 |
ティルト: |
(無視。) |
ELENA: |
オレにそんなこと言っていいの? |
ティルト: |
ああ。それともおまえ、おじけついたのか? |
ELENA: |
いや、そっちこそ、あとで泣きみても知らないからな。 |
セツ: |
ティ、ティルト‥‥(困。) |
JACK: |
エ、エレナ! いい加減にしないか!! |
ナポレオン: |
あ、あの、何もそんなことしなくてもですネ。 |
E&ティ: |
うるさい!! |
ナポレオン: |
ティルトさんエレナさん、待って下さいっっ(汗。) ああ行ってしまいましタ。私どうしたらいいのでしょう。 何も決闘なんて旧式なことをしなくても‥‥。 エレナさんのバカ力とティルトさんの超能力がぶつかると双方血を見ることに。 あ、エレナさんはロボットでしたっけ‥‥。つ、つい。 |
JACK: |
(気を取り直して)え、えぇと、あの、セツさん。 注文まだでしたよね。何にします? |
セツ: |
‥‥‥‥。 |
JACK: |
コーヒーとケーキでも頼みますか? |
セツ: |
‥‥‥はい‥‥‥。 |
JACK: |
すいませんね、エレナって口が悪くって。 |
セツ: |
‥‥‥いえ‥‥‥。 |
(そこへウェイトレスがコーヒーとケーキを持ってくる。) | |
JACK: |
砂糖入れますか? |
セツ:
|
‥‥‥はい‥‥‥。 |
JACK: |
(困。) (何を言っていいかわからない。) |
ナポレオン: |
セツさんはどうも初対面の人に弱いようですネ。 全く会話になりません。 では私、エレナさんとティルトさんの様子を見てまいりまス。 こちらは激しく口論しておりまス。 |
ティルト: |
血も通わないロボットがっっ。 |
ELENA: |
あんたなんか人魚のくせに子孫も残せないくせに。 |
ティルト: |
てめーだって似たようなもんだろっっ。 |
ELENA: |
意地悪ババア。 |
ティルト: |
泣き虫野郎。 |
ELENA: |
ミスターレディ。 |
ティルト: |
擬態ロボット。 |
ELENA: |
種無し人魚。 |
ナポレオン: |
(カメラに向かって)それにしてもなんてキタナイ口調なんでしょうか。 果てしなく低次元ですネ。 だから私もセクスレスですが‥‥。 |
ティ&E: |
おまえに言われる筋合いない!! (ナポレオンをボコボコに殴る。) |
客1: |
きゃああああっ。 |
ティルト: |
いっってえぇっっ! |
ELENA: |
はぁはぁ。 |
ナポレオン: |
だから私を殴らないほうがいいですヨ。 |
ELENA: |
そうか? |
ティルト: |
甘いな。 |
(エレナは腕をまくり、ティルトは視線をしっかりと、ナポレンに集中させる。) | |
ナポレオン: |
え、あ、あの、そんな特殊能力はですね、使ってはいけないと。 ズルイと思います。 |
ELENA: |
どっちが? |
ティルト: |
うるさいんだよてめーは。 |
ナポレオン: |
ひゃああああ(汗。) |
(騒ぎを聞き付けたジャックとセツが駆けつける。) | |
JACK: |
エレナ、落ち着け。 |
セツ: |
ティルト?! いいかげんにしろよ。 |
スタッフ: |
あと3分でぇす。 |
(全員席に戻る。) | |
ナポレオン: |
で、では、皆さん感想を一言お願いいたしまス。 |
ELENA: |
別に。 |
ティルト: |
イヤな連中に会わされたけどな。 |
ELENA: |
何だって? |
セツ: |
ティルト(汗。) あ、あの、わざわざ24世紀から はるばる来ていただいてありがとうございました。 (ティルト同伴なら話せる。) |
JACK: |
(気を取り直して) いえ、そんなこと。 この企画、とてもよかったです。 |
ELENA: |
(ぼそっ)本当かよ。 |
JACK: |
(無視して続ける)読んだ方に喜んで頂けるとうれしいのですが。 |
ナポレオン: |
それでは皆さんどうもありがとうございます。 あ、皆さん、『ナポレオン・ソロ』、『ナポレオン・ソロ』をどうかよろしく。 あ、あわわわわわわ‥‥‥。 |
(Fin) |
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(数年前に作成=2004.1/5UP) |
7,8年位前に書いたものの再録。あえて特に直しを入れてません。 |