『月の子』との出会い。
私が初めて清水作品に出会ったのは、
花とゆめコミックス『月の子』の8巻まで発売されていた頃。
うら若き十代でした。
最初に買ったのが8巻か1巻だったのですが、
当時、中性は珍しく、
「「ジュネ」を好きな女の子は変態」という時代で、
かなりそういうのに偏見があって、
「やおい」も認知されない特殊ジャンルで、
同人自体特殊な人の集まりの時代で、
8巻の表紙にひかれて買ったものの、
「自分は変態だろうか?」と悩んだ記憶があります。
その年の冬発売された『月の子』のカレンダーを、
買えませんでした。もうずっと悔やんでいますが。
今でこそ流行の女性化、
まあ萩尾望都先生という先駆者たちがいたということもあとで知ることになるのですが、
かなり珍しかったですね。というか、知りませんでした。
出会って夢中になって。
今の感想・考察は十数年かけてたどり着いたものなのですが、
すごく好きでした。好きです。
今でも『月の子』と並ぶほど好きなのは、『秘密』『22XX』くらい。
『J&E』『輝夜姫』もすごく好きですが、
ただ単に『月の子』が好きすぎるだけなので、
『J&E』『輝夜姫』への愛には自信があります。
多分、私がどれだけ『月の子』を好きかということは、
ほかの人には理解できないと思います。
というか、本当に好きな理由は、私の中の「トップ・シークレット」ですので。
誰にも見せられない、「秘密」。誰にも言わない「約束」。
(『秘密』とであってからの私には、「秘密」「トップ・シークレット」
という言葉には、微妙な意味が含まれるようになってます。便利ですね。)
今その愛を証明しつつ生きています。
きっと私は、『月の子』のためなら、どんな努力だって出来るのだと思います。
(2007年6月3日)
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