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「言葉の重み」 (『秘密2007 ACT3』)

 

薪さんの言った言葉、言った重みに、ふるえた。
青木を、絶対に正しい、そうは言わせない。
そんな『秘密』が好きだ。
 
 
青木が考えて考えて。すべてをかけて。
そんな青木を、絶対に正しいとは限らない。間違いとも違う。
絶対な正しさなんて言えないから。
でも、人は模索するのかもしれない。
 
 
何でこの展開に怒らないかというと、
私は、「ティルト」の件でなれているからでしょう。
「ティルト×セツ」でありながら、「ショナ×セツ」「ギル×リタ」が好きで、
「晶×まゆ」「由×碧」を願いつつ、「碧×まゆ」を願ってきて、
うまく言えないけど、多分、それと関係あるんでしょうね。
 
 
まだ過程だよ? 未来は決まっていないの。(と思うんだけど。)
 
 
ずいぶん、自分薄情かなと思ったよ? 悩んだよ?
でも、やっぱり、今月号、ふるえたの。
P64・65に、展開にふるえたの。
薪さんの生きてきた過程にふるえたの。
 
おのおの、自分の出来る限りを遂行した、青木と薪さん。
青木の言ったことは、青木だから言えたことだ。
薪さんの選択した行動は、薪さんしか出来ないことだ。
逆もまた、しかり。
 
『秘密2007』、名作になるかもしれない。
私はそう、思ってしまったのだ。
 
 
青木以上に、薪さんという人間に、感動した。
今までずっと、鈴木派、青木派だった。
でも、自分の出来ることを、冷静に見つめ、遂行した、
薪さんが、めちゃめちゃステキだった。
 
 
薄情といわれても。面白かったのだ。

(2007年7月18日)

 

『秘密―トップ・シークレット2007―』清水玲子
白泉社ジェッツコミックスA5版1〜3
巻 以下続刊/隔月刊『メロディ』掲載

 

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