『月夜水の詩』HOME > 『深く語る。』 > ネタばれ危険ゾーン > 7
7. 信じて、愛して。そして――。 もし、碧が自分をおとしめて、死を選んだのなら、 私、本当に怒っていたでしょう。 でも、「僕を由との取引の材料に使うのは許さない」 「みんなが一生懸命まもってくれた体」だから、 「あんたたちの自由にはさせない」だから、死ぬ。 なんて言われちゃ、怒れないじゃないか!! 高力士が死んだのは、碧のせいだと思う。 病院では人を傷つけてはいけない、武器を持ち込んではいけないと言う、碧。 そして非武装の高力士は追っ手に殺され、碧は拉致される結果になった。 ばかだよ。と、その件については、正直、思ってた。 でも碧は、裏切られてもなお、信じようとしてたの、か。 楓は鬼にはならなかったよ。 碧が大切だったから。もう彼は鬼にはならない。 碧が死んだ。 それを受け止めきれずに、ただ、祈ってた。 でも、もう本当に、あきらめるべきかも知れない、ね。 今月号(04年1月号)、碧が主役だったね。 そして、疑問。 碧は鬼にならなかったのかな? 自ら死を選んで、それでも、人として死ねるのだろうか? 「生きて」みんなを助けて、救って欲しかった。 展開上、仕方なかったのだろうけれど。それでも。 願ってしまうのだ。
(2004.11/24)
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