正直、ララ今月号(03.4月号)はショックでした。
ララ来月号(03.5月号)が発表される前に、まゆというキャラをフォローしたいと思います。
このページは私自身のために書きます。
まゆは、神淵島でも、さらわれた中国でも、何の権力も後ろだてもないまま、ただひたすら、晶を追い、中国まで追い続けました。捨て身で。
李家の清明節のTVを見ても、「晶の顔色が悪い」「ギリギリなの」「ガマンばっかりさせて追いつめられている」と感じたのは、まゆだけ。
晶の好きなのは、豪華な御飯じゃない。「ゴハンとお味噌汁」だと。(『輝夜姫』12巻)
まゆは(そして由や碧も)「晶が血でまっ黒に汚れても、晶が好き」。でも、碧以外のドナーたちは、きっとどこかで「晶が血でまっ黒に汚れているから、晶が好き」ってとこが、あるんじゃないのかな。
ドナーたちは、同じドナーとして同じ運命の晶をあがめているけれど、碧以外は自由意志の恋愛かどうか判らない。
でも、それをいったら、まゆも、自由意志の愛ではないかも知れないね。悲しいことに。
まゆは、晶に障子のことがあって、そして晶が中国でも身を守るためにイヤイヤ身売りをせざるをえなかったから、それに傷ついてる晶を見続けていたから、それに苦しんでつらくて泣くことも出来なかったのも見てきたから、感じ取ったから。
まゆは晶が自ら望んで汚れる(まゆ的にいうと)ことすら認められなくなってしまった。
自らが由に汚されたからこそなおさら(まゆ的にいうと)。
歪んでしまった。
まゆが由を憎んでもしかたがない。
晶が由に奪われたというだけではなく、YUIに自分の大切なもの全てを壊されたのだから。
そして自分が壊された時に晶のとっていた行動を考えると。晶も汚される、と。
まゆはまゆなりに、必死に晶をかばいつづけていたのだから。
もし、まゆにあの事件がなくて。(『輝夜姫』19巻)
あそこまで追いつめられなければ。
自分の大切なものを全て奪われ、否定されなければ。
そして誰かがまゆを救っていたら。
まゆはあんなに悲しい選択はしなかったと思う。
まゆは確かに勝手だとは思う。
晶につくしたのも、愛したのも、まゆの勝手だ。
でもそれ以上のものを晶に与えた気がする。
他の誰でもなく、ただ、ただ「晶が好き」。
たとえ晶が何者になっても。
どうか、これ以上悲しい結末になりませんように。
(2003.3/5)
「輝夜姫」清水玲子 花とゆめコミックス
1〜20巻/以下続刊&ララ掲載分
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