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「たった4Pの真実」(秘密2003)


 

「秘密2巻」の「秘密2003」を読んだ時。
私は「メロディ」掲載時の「秘密2003」を読んだ時とは全く違った感想を持った。
何が正義で何が悪なのかわからなくなった。
果てしなく虚しくなった。
たった、4P。メロディを読んでいない人のために一応書くと、
コミックスでいうと、「P201、P202、P228、P229」。
これが雑誌掲載時にはありませんでした。
これ、ないとあるとじゃ、大違いなんです。
すごく重みのあるページ。
雑誌時に省いたのか、描き忘れたのか
あえて意図的に描かなかったのか。発表後、先生の中で話がふくらんだのか。
私にはわかりません。
この感覚は、雑誌掲載時にいきどおりを感じ、そしてコミックスを読み返して、
果てしなく虚しくなった、2度読んだ人にしか、わからないと思います。
何のためにあんなにあんなにあんなに。
何が正しかったのか。間違いだったのか。
それは誰のためだったのか。
そして、MRI。見れなかった10年前。
 
間違いなく「秘密2003」は、最高傑作だと思う。

(2003.8/27)
 
「秘密−トップ・シークレット−」1・2巻
白泉社ジェッツコミックス(A5版)
清水玲子


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