正直、先月号はがっかりしたというか、残念だったというか。
今までの私は何だったんだと。
結局彼女はこんな選択かと。
たくさんの人を巻き込んで。
でも、今月号(ララ2003.5月号)を読んで。
「清水先生は天才か?」と思った。
私はそう思った。
こんなシーンが、こんな設定が描ける、しかもまゆと碧にやらせる、清水先生は天才か、と。
まゆを選んで欲しいと思った。心底。
祈る。
こんな残酷なシーンを見ながら「清水先生は天才か?」と思う私は残酷なのだろうか。
私はまゆが好きだから、安直な甘っとろいご都合的な話より、『輝夜』が好きなんだろうと思う。
清水先生は残酷だ。
でも、それ以上に、人に訴えかけるものがある。
『輝夜』は残酷な物語だ。
でも、それだけではない。
様々な問題提起。問いかけ。メッセージ。
先生は意味なく残酷なシーンを描くような、そういう方ではないと私は思う。
そういう方が、殺される立場の人間を、描けるはずがない。
たくさんの犠牲の立場を、描けるはずがない。
幸か不幸か、ララ来月号は、『輝夜』は休載だ。
だからしばらく切なく祈る。
「まゆを選んで」と、切実に。
(ちなみにララ7月号は連載第100回。大増100P!!)
(2003.4/2)
「輝夜姫」清水玲子 花とゆめコミックス
1〜20巻/以下続刊&ララ掲載分
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