独断と偏見により書きます。これはあくまで私が感じたことです。

 

 「リタ・クロディ」

 

 実は「月の子」で3番目に好きな人。(石投げないでっっ。)
 
 つーか、ティルトが、肉親(セツ、ベン、セイラ、サラ、ミラルダ)とショナ、アート、魔女以外で唯一、興味をもった人。(それがおそれであれ、憎しみであれ、愛であれ。)
 
 歪んだ愛で好きです。
 壊れていくティルトを見守った人。(よけい壊したとも言えるが。)
 
 にしても、ティルトは、ロシアでセツがいる同じ建物内で、リタを抱くというのはどういう心境だろう。
 ヤケか? 自分の計画が、ショナにセツを抱かせる計画と思い知らされたロシアで。ティルト自身が、ショナの所にセツを無事送り届けなくてはならないから。
 本当に抱きたかったのはセツか?(一応体はギルでも、それは近親相姦では‥‥?)
 あの時無理にリタをだかなくても、ただ命令するだけでリタは命令に従うだろうに。
 
 すっごく歪んでるね。ティルトとリタ。
 
 何かリタがティルトという存在を知らないことが、見ててつらかった。リタは「ギル本人」と思っているわけでしょ? ティルトに気付いてよ。(清水先生残酷すぎ‥‥。)
 だからティルトはリタさえも信じられなかったのかも知れない。
  【コミックス6巻P64/文庫4巻P66】
 「来年の春には僕は消えてもとのギル・オウエンがかえってくる。そいつが君の好きだったギル・オウエンだよ」
 リタの愛がティルト自身への愛ではないと思ったから。
 
 狂気に落ちていく2人。セツを愛し、その愛の結果がセツを他の男のものにすると気付いてしまったティルト。闇に落ちるしかなかったティルト。
 落ちていくティルトを愛するがゆえ、傷つき、自らも落ちていくリタ。
 
 セツに母性を求めているようなティルトを愛した、大地の神ガイアのような、もしくは何も見えず、思い込み、盲目になってしまったリタ。
 
 リタにとってはティルト(ギル)はどうみても男なんだろうけど(ギルの体は男だし)、ティルトを男と思っていない私にはちょっと百合的にもみえて困。

 

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