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『秘密』と『メロディ』と清水玲子先生と。

 

   1.清水玲子先生と『メロディ』

 
清水玲子先生は、
『秘密』連載以前からも、『メロディ』に深くかかわっていました。
 
11年程前、
創刊されたばかりだった『メロディ』で何度も表紙を担当。
『メロディ』創刊号表紙も担当しています。
(私は、創刊当時の『メロディ』は、買わなかった号も多く、
創刊号も買わなかったのです。
私が『メロディ』を毎号買いだしたのは、
『輝夜姫』終了後の2005年春からですね。)
 
その後、『FLOWERS』
(ジェッツコミックス版『WILD CATS』完全版に収録。)
が月刊『メロディ』1998年5月号に掲載されたり、
『秘密』シリーズが始まったり、
私も、『メロディ』という雑誌を、注目をし始めました。
 
最初は、私も毎年恒例?のでっかい
「読みきりシリーズ」だと思っていましたね。
 
 
『輝夜姫』の連載が終わったあと、
『メロディ』で『秘密』が連載するみたいで、
わくわくしていました。
 
『秘密』にもう夢中、だったからです。
 
そして、どんどんはまっていきました。
 
   

   2.『秘密』のはじまり

 
『秘密』第1話(大統領の話)の「メロディ」掲載時の正式タイトルは、
『秘密 トップ・シークレット』でした。
『秘密』第2話(貝沼事件)の時の「メロディ」掲載時の正式タイトルも、
『秘密 トップ・シークレット』でした。
 
 
『秘密』コミックス1巻の発売日と、
『秘密』第3話(天地の話)の「メロディ」掲載が、ほぼ同時期で、
 
その時、
『THE TOP SECRET 秘密−トップ・シークレット1999−』
 
『THE TOP SECRET 秘密−トップ・シークレット2001−』
 
『THE TOP SECRET 秘密−トップ・シークレット2002−』
という、現在とほぼ同じ表記になったようです。
 
 
なお、『秘密』第1話は、2000年3月発売の、
「花とゆめコミックス」版の『WILD CATS』1巻
にも収録されています。(現在絶版)
 
このことより、2000年当時は、『秘密』という物語は
構想途中だったのかも。
 
HC『WILD CATS』1巻P209にも、
「また何か挑戦出来たら、描いてみたいと考えています」
という清水先生のコメントがあります。
 
 

   3.連載前、連載後

 
『秘密』連載前はどうしていたかというと、
『LaLa』で『輝夜姫』を連載していました。
メインは『輝夜姫』で、年一度、『輝夜姫』を2ヶ月お休みして、
『秘密』を発表していました。
 
『秘密』は『秘密2005』より連載、といわれていましたが、
清水先生のご事情で、2話で連載が中断、
『秘密2005 ACT.3』は、2006年8月号より再開されました。
(この理由は、清水先生のご出産という大変おめでたいことでしたので、
 多くのFanも納得できたのではないかと思われます。)
 
中断の間に、『秘密』特別編(通称岡部編)を2006年1月号、
『秘密の秘密』を2006年5月号に、お書きになっています。
(双方コミックス未収録)
 
 
実質的に『秘密2005 ACT.3』以降、本格連載になりました。
その時はすでに『メロディ』は隔月月刊になっていました。
 
隔月といっても、『秘密』が、ほぼ毎号のように載るようになったので、
清水先生がお目当てで読んでいた私は、
「それが清水先生のペースにもいいんだろうし」と、
あんまり不安とかなかったです。
 
 
隔月は長期、待たなければならないので、
毎回とても待ち焦がれますが、現在、
『秘密2008 ACT.1』は70P、『ACT.2』は84P、
『ACT.3』は65P。
『秘密2008 A PIECE OF ILLUSION  ACT.1』は63Pと、
月連載並みに多いページ数でうれしいですよ。
 
予告よりページ数が減るのは悲しいですが、
最近、「50Pの予告」で、
毎回それよりも「大増ページ」というのは、うれしいですね。
だって、約束は50P。50Pでも納得するけど、多いのは、うれしい。
「メロディ」編集部、良い戦略ですよ!!
 
 
清水玲子先生は、基本的に初期の頃以外は、『LaLa』とその別冊関係、
白泉社情報誌『プータオ』で『ナマケモノのスキューバダイビング』連載、
(今は『プータオ』は廃刊なんだろうか。白泉社HPで見かけない・・・・・・。)
そして『メロディ』でしか作品を発表なさっていないと思います。
(初期作品のいくつかは、今の私にはよくわからない雑誌に掲載されていました。)
(そして、先生の初期の、花とゆめコミックスの未収録の作品については
私はわかりません。)
エッセイコミックについては私も把握しきっていません。
   
  

   4.『秘密2001』ドラマCD

 
『秘密2005』連載開始時に、
『秘密2001』の、ドラマCDが、『メロディ』2005年7・8・9月号で、
【応募者全員サービス】としてありました。
(今でこそ、『メロディ』本誌が隔月のため、
「メロディ」という雑誌自体が、全員サービスを
企画出来なくなっていますが。)
 
 
キャストは、アニメとは全く異なります。
【こちらに、ドラマCDのキャスティング情報】
 
 
おまけに数枚の『壁紙』も収録されていて、
今私はそれをデスクトップ壁紙として、使用しています。
(つい先日まで『秘密2002』見開きを。
現在は、『秘密2003』見開きを使っています。)
 
(今年の初め、白泉社公式サイトで、壁紙の無料サービス企画があって、
私もダウンロードしていましたが、
それは「三好さん」と3人(コミックス未収録)
というもので、あと画像も細かく、壁紙として
使いづらいということもあって。
結局、前の上記『秘密』2巻見開きに戻した。)
 
 

   5.『秘密』シリーズの区分

 
『秘密』には大きく分けて、3つのタイプがあります。
 
■『秘密1999』
■『秘密』本編。第九シリーズ
■『清水玲子先生のミニエッセイ』
 
 
■『秘密1999』(1999年3月号)プロローグとも言われている。
アメリカ大統領の話で、第九も薪も、青木も登場しない。
 
■『第九シリーズ』  本編シリーズ。第九が舞台です。
 
■『清水玲子先生のミニエッセイ』
・・・・・最初は『秘密』のことを書いていましたが、
2006年5月号の『秘密の秘密』はエッセイ的だし、
2007年2月号は『「秘密」なフィギュア』は、
フィギュアネタですし。
(現在この2つは、コミックス4巻まででは未収録。
レアといわれていますが、
コミックス化するかどうか・・・・・。双方共薪と青木は出演。)
  
 

   6.『秘密』のこれから

 
一時は、『メロディ』だから連載されている。
(↑一部で『LaLa』では無理といわれた。私も同意でした。)
とまでいわれた『秘密』がTVアニメ化されるのは、
不思議な気がします。
大人向けで、小・中学生には理解するのは無理
とまでうたわれていましたし。
 
『秘密』はどんどん、深くなっていきます。
清水先生のその厳しく、繊細な感性をつむぎながら。
原点回帰と、進化(深化)を繰り返しながら。
 
いくつもの、原点回帰。だから、「初期短編」Fanも、
『JACK&ELENA』『月の子』『輝夜姫』Fanも、「短編」Fanも、
『秘密』に惹かれるのでしょう。
 
 
そして、『秘密』で清水玲子にはまったという方の、なんと多いこと!!
 
 
この物語が、どういう結末を向かえるかわかりませんが、
気持ちよいラストだといいな。
少しでも長い間、読めることを願ってます。

 

(2008年6月30日)   
   

 

 

『秘密―トップ・シークレット―』清水玲子
白泉社ジェッツコミックスA5版1〜4巻 以下続刊/隔月刊『メロディ』掲載
 
 
掲載誌『メロディ』は偶数月末の28日に発売。白泉社。

 

 

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