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『秘密−トップ・シークレット−』登場人物について

 

   犯人及び、鈴木・天地以外の被害者を除く主な登場人物を紹介します。

(2008年4月2日) 

 

第九・・・・・・科学警察研究所法医第九研究室
薪剛 警視正で第九の室長。今まで日本で行われたMRI捜査の全てを見、記憶している。天才。美青年。
仕事に対する姿勢は厳しく、他の第九メンバーにも厳しく接する。
「第九」に対する偏見ゆえに、自宅の窓ガラスを全部わられたり、いやがらせもうけている。
「第九」そのものが、警察上層部に人質に取られているようで、腹心岡部にさえすら、口外できない意に染まぬ「秘密」をたくさん持っている。
 
小柄で163cm。2008年2月(
『秘密2008 ACT.2』まで)、年齢不詳だったが、
『秘密2008 ACT.3』にて、「三好と同じ年
=青木の12歳年上=36歳」と判明した。(2008年8月8日修正。) 

   
 
薪の言葉「行方不明の5人の命より大切な理由が何かあるか」(3巻P185)
「囮捜査や尾行や刑事の真似ごとがしたいなら「第九」を辞めてからやれ。「第九」の人間が捜査に「命」をかけたり、銃を手にするようになったらおしまいだ。(中略)自分の命を軽く扱うおまえに、人の命の重さがわかるわけがない。」(4巻P128)(2008年12月17日追加)
「僕一度見た人の顔は忘れないんです」(4巻P170)
「死んだ人の「脳」を、死んだ人の「秘密」を見てきた。その自分だけが死後も「秘密」を守り通す、そんな勝手が許されるのだろうか」(4巻P220)


薪について
「昆虫並の動体視力」(小池・4巻P31)「考えてみたら貝沼の脳をみて狂ってないのはあの人だけだからね。あんがいあの人の方が異常なんじゃって・・・」(小池・1巻P158)
「君の頭の中にだけ留めていなさい。今までのように」(警視総監・4巻P226)
 
 

「薪室長が「特別」なのは、あの容姿や警視正という立場のせいではない。貝沼の脳を見ながら、ただ一人正気を保ち、こうして仕事をこなし続けるところだ」(青木・1巻P128)「一体、あの人の目に世界はどんな風にうつっているのだろう。親友を亡くしてまで、あの人は何を求めて死と狂気ととなりあわせのこの仕事を続けているのだろう」(青木・1巻P116)「オレ・・・・・・ソンケーしてましたからずっと」(青木・1巻P180)
「時々、この人は警察より犯罪者側の方に近い所にいるのではないか。邪悪なものを愛惜しむような、時々そういう「踏み外した」物言いをする」(青木・3巻P139)「しっかり支えないと「向こう側」に堕ちていってしまいそうに頼りなく見える」(青木・4巻P141)

青木一行 『秘密2001』で第九に赴任した新米捜査官。
正義感が強く、まじめでバカ正直で常識人。やさしい、普通のいい人。
妙にカンがよく、迷宮事件の突破口を開く。
犯罪被害者・加害者に感情移入してしまう傾向があるゆえに、苦悩する。
背が高く、190cm近い。視力0.2でメガネをかけている。22〜24歳。

 
 
青木の言葉「必ず。必ずオレが後ろについて支えますから」(3巻P171)
「もう君の「秘密」が暴かれる心配はない。(中略)誰も知らない。(中略)大丈夫。大丈夫だから」(3巻P242)
「何をしても、何としてでも、この子を守らなきゃ。大人であるオレ達がこの子が安心して暮らせるよう、犯罪のない社会を作ってあげなきゃって」(4巻P15)(2008年12月17日追加
 
 
青木について「調子づくといろんな意味で怖いタイプだよな、あいつ。普段ジミ男君なのに・・・・・・」(小池・4巻P29)
「指も細いし体もあまり筋肉付いてないから肉体労働者じゃないわね。ずっとイスに座ってパソコンいじってる頭脳派タイプ。このメガネもけっこう度が強いし・・・」(三好・4巻P70)
「おまえのように犯人や被害者に感情移入や共感する人間は「引き込まれ」やすい。狂人の心を理解しようとして一緒に狂う――もしそうなっても僕は引き戻せないからな」(薪・3巻P162)
岡部靖文 コワモテでたたき上げ風だがエリート。
いつも薪を支えていて、薪に忠実。薪に気に入られていく青木にジェラシー。けっこう損をするタイプ。
苦悩する薪を見て、わざとギャグでかえしたりもする、包容力ある人。
36歳。


岡部の言葉
「まきさん。もう少し、もう少しでいいからせつめいして下さいよ。ちょっとだけでいいですから」(2巻P87)「薪さん! 少し仮眠室で休まれた方が。お顔の色がずい分と・・・室長!」(4巻P219)

岡部について「だれもアナタがバカだとは・・・・・・いえない・・・・・・たとえ思っても」(曽我・4巻P95)
「あの人に子供は似合わない」(第九4人組・「秘密特別編・通称「岡部編」」)

今井 エリート風で上品そう。薪の載っている広報誌を大事に持っている。
「きこえますってばっ、マキさんにっ」(4巻P52)
小池 細い目をしていて皮肉屋で失言も多い。
薪シンパと岡部を揶揄するが、小池も薪シンパと思われる。
宇野 メガネをかけている。
「ナニびびってるの? こんなので」(1巻P119)
曽我 丸刈りでうっかり者で、失言の多い、そこつ者。でも、「第九」一番のなごまし系。
「すまん〜〜青木〜〜オレすごく早く年賀状出すんだよ〜〜しかもおまえに出したのって、切手シート当たってたんだ〜〜」(2巻P132)
鈴木克洋

『秘密2001』に登場。
薪の親友。薪とは同期で、大学も入庁時期も一緒で話が合って仕事以外でも親しくしていたらしい。
薪に胸を拳銃で打たれ、即死。
どうやら三好は鈴木の元彼女らしい。




「薪・・・だめなんだ・・・オレの頭を撃ってくれ。この脳を、もうだれにも、こんな画が見られないように」(1巻P198)

「すごいよな。「第九」だぜ!! 最先端の捜査方法だぜ。なぜ死んだのか、なぜこんなふうに殺されなければならなかったのか。この死体は死ぬ前に何を考え何を見ていたのか。被害者が死んでも「おしまい」じゃない。今まで「ヤブの中」だった犯行動機や犯人が、これからはわかる。オレ達がその使命をおってるんだよ、薪!! やりがいのある仕事だ。すごくやりがいのある仕事だよ、薪!!」(1巻P202)

天地奈々子

『秘密2002』に登場。青木の後輩。
自称、霊感があり、オーラを読み取ることが趣味で特技。
死体に興味があり、死体の画像に萌える。
仕事でミスばかり起こしていたが、とても一生懸命だった。
彼女の願う夢は、ささやかで平凡なものだった。
身長168cm。

「室長って・・・すっごい沢山生き霊背負ってらっしゃる方なんですねェ・・・っ」(天地・2巻P23)

 

田城 『秘密2001』『2002』に登場。新任の青木や天地を「第九」に連れてきた。
この人と「第九」がどういう関係かはよくわからない。

『秘密2005』(3巻P232)の「本部長」と呼ばれた人物が田城かどうかも不明。

 

第一・・・・・・科学警察研究所法医第一研究室
三好雪子 『秘密2007』より登場。現在レギュラー。
「第一」の名物女で、「女・薪」の異名を持つ。
仕事に対する姿勢は厳しく、また、寝る時間もないほど忙しいので、平気で死体の横たわった隣の医療用ベッドで眠る豪傑女。心身ともに強い女性。
柔道黒帯。薪より背が高い。青木より12歳年上らしい。

どうやら、鈴木の元カノで、薪と因縁があるらしい。

三好について「君程の監察医はそうそういないからね」(「第一」の男性? 4巻P208)
「190cm近いオレを投げとばしたその強い女性は、自分が死ぬかもしれないという時にもやはり強く、ひと粒の涙も見せたりはしなかった」(青木・4巻P108)
三好の言葉「明日そっちに行く事になるかもしれないし50年後になるかもしれないけど、その前にやれる事をやってから行くわね、克洋君」(4巻P101)

スガちゃん 『秘密2007』に登場。
多分「第一」のメンバー。三好とともに働いていて、
三好を慕っている。

 

青木一行の家族
青木の父 『秘密2003』『2007』の青木の回想シーンで登場。
『秘密2003』登場時は、青木の父の葬式から。

青木に対する父の言葉「おまえのやってる仕事は立派な事だからな・・・」(2巻P140)
青木の父について「お父さん・・・・・・あんた(一行)の仕事好かんかったと」(青木の母・2巻P179)

青木の母 『秘密2003』『2007』で登場。
青木が第九の仕事をしていることは、親族には伏せている。

青木に対する母の言葉「たとえ・・・どんな人にでも人には知られたくないものがあるからね」(2巻P175)「まったく因果な商売に就いた事。他の部署を選んでいたらお嫁さんの来手もあっただろうに・・・」(4巻P45)

青木の姉 『秘密2003』『2007』で登場。

青木に対する姉の言葉「大丈夫よ。ああいう一行がいいっていう女の子が必ずいるから」(4巻P46)「仕事頑張れV」(4巻P46)

青木の姪 青木の姉の娘で、名前は舞。青木家の初孫。『秘密2007』で誕生して以来、青木がとても大切に思っている子供。

 

 

 

 

 

『秘密1999』登場人物
ケビン・ルーミス 『秘密1999』の主人公。
読唇術のスペシャリストだったため、今回の捜査に参加。
リード大統領 ジョン・B・リード。清廉潔白、正義の人。汚点がない所が最大の汚点といわれる程クリーンな第57代アメリカ大統領。
 
彼の死因について調べるため、世界初のMRI捜査が行われた。
曲がったことを許さない、神父のような人だったと世間で言われていた。彼の見た世界は、善良な美しい人々の世界だった。
 
そんな彼の、命をかけて守りたかった「秘密」は?
ロス・マコーレイ 本名も国籍も不明の美青年。ハンサムでインテリ。
推定年齢18〜23歳。
別名「マシュー・ハーヴェイ」と称してデボラとつきあっていたようだが、その理由も不明。
デボラ・リード リード大統領の愛娘。
大統領の目にうつるデボラはあどけない少女だったが・・・。
ケビンの母 ケビンが大事に思っていた人。ケビンと血のつながりがあるかどうかは不明。

 

 

『秘密―トップ・シークレット―』清水玲子
白泉社ジェッツコミックスA5版1〜4巻 以下続刊/隔月刊『メロディ』掲載

 

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