パロ詩 「汚れゆく。」sideB
「月の子 MOON CHILD」の、
 セツ視点の詩です。
 
ネタばれです。
(先にsideAを読んで下さると、うれしいです。) 
 
 
「汚れゆく。」sideB
 
 
僕は、望んでいなかった。
君が汚れるのも。
君が傷つくのも。
君が苦しむのも。
君が壊れるのも。
闇に堕ちて行くのも。
 
 
僕は、望んでいなかったのだ。
僕は君に笑っていてほしかった。
君のそばでただ眠っていたかった。
君に居てほしかった。
 
 
彼女が死んだのも、
この地球が壊れるのも、
それも僕の責任か。
それでも許せと言うのか。
 
 
彼女の皮をかぶった僕。
僕は身代わりでしかない。
この愛すらも、仕組まれたものであったというのに。
 
 
全ての罪が僕ならば。
君を闇に落とした僕自身を、呪うだろう。
 
 
 
 
(語られなかった物語。私はこう感じたんです。)
 
 
 
 

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