「祈り。」
 
どれほどの絶望を味わおうとも。
どれほどの苦しみを味わおうとも。
ただ叶えたいのは、お前との約束。
ただ祈るのは、第九の未来。
 
 
そのためならば、何を失おうとも、
何を裏切ろうとも、かまわない。
 
 
誰に恨まれても誰に憎まれても、いい。
それでもお前との約束だけは、叶えたい。
第九だけは、守りたい。
 
 
それが僕の存在しない、第九であっても。
 
 
その第九に僕は居なくても。
何にも気付いてもらえなくても、
かまわない。
 
 
ただ、叶えたいのは、お前との約束。
第九の、未来。
 
 
第九を、過去のしがらみから、解放しよう。
 
 
そこに僕は居なくても。
そこに僕は忘れられても。
 
  
 
 

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