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この結末を、私はどう受け止めていいかわからない。
碧は、生きるべきだったのだ。
　
イヤな予感はしていた。
碧が死んだら由は覚醒する。そんな気がしていたから。
でも、それでも私は碧が生き残ることを、望んでいたのだ。
　
碧は、ラシード９世（アナンタ王子）の犠牲で生きてきた。
アナンタ王子の臓器をもらって、碧はガンを治した。
ケロイドだろうと何だろうと、
生きれたかもしれないアナンタ王子の、内臓をもらって。
なのにそのあんたが。
　
「闇の月」の晶を縛りつけた「闇の地球」のまゆ。
「光の月」の由を解放した「光の地球」の碧。
対極。
まゆを助けたあんたは、生きるべきだったんだ。
なのに。「由を縛らない」と自ら命をちぢめた。
　
人がやさしいなら、人が強いなら、
碧が柏木を救えば、愛せばよかったんだ。
「みんなが一生懸命守ってくれた命」だから、
「あんたたちの自由にはさせない」と、自ら命をちぢめるなんて。
何でだよ！！
とても、ショックで。
　
ストーリー的には必然だったかもしれないけど、
どうしても受け止められない。
　
　
　
まだ、一本だけ、私には希望がある。
月に帰る時、天人に渡された「不死の薬」を、
「かぐや姫」は翁にのこしたという。
それで碧が目覚めないか。無理、かな。
月の神秘で。奇跡を。無理、だよね。
それでも願わずにはいられない。奇跡、を。
長年清水ファンやってきててもね。つらいね。

（2004．10／30）