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過去と今をつなぐもの。(『秘密』と過去作品と聖書・1)



こんにちは。しばらく更新できなくてすいません。
無理して更新しなくてもいい。
書けなかったら、書きたくなかったら、
無理に言葉をつむがなくていい。
割り切れたわけではありませんが、
サイト・ブログの運営を無理にしたくない。
そう思っていたので。
 
 
『秘密−トップ・シークレット−THE TOP SECRET』の、
今号(『END GAME?』)の核については書けないので。
私流に行きます。
 
 
 
 
 
作中にあった、「カニバリズム」。
清水玲子先生がこの単語を直接、使ったのは、
私は、初めて聞いた(読んだ)と思うのですが、
何年か前、清水作品についてのレビューを読んでいて、
複数のレビューで、たびたび聞き、この言葉を知りました。
 
 
 
■『22XX』。(1992年。白泉社文庫『22XX』収録。)
 
1992年に、『LaLa』で発表された作品です。
食べることについて、人肉を食べることについて。
 
昔描かれた「聖なる話」を衝撃的にまた描かれたことに、
正直驚いたのですが。
「聖なるイメージ」は、ルビィのエピソードで、
ジャックのエピソードは、ほんとうはもっと、
いろいろな側面があったのだなぁと、
『メロディ』今号を繰り返し読んで、考えてしまいました。
なので記事にするのに、時間がかかった。
 
 
 
 
 
それから、聖書系の清水過去作品をあげてみます。
 
 
■『お伽噺のユダ』(1985年。白泉社文庫『ミルキーウェイ』収録。)
は、裏切り者の話。でもディープでも残酷でもないと思う。
 
 
 
■『ノアの宇宙船』(1985年。白泉社文庫『ミルキーウェイ』収録。)
は、「ノアの方舟」の話。
 
 
 
■『もうひとつの神話』(1985年。
  白泉社文庫『天使たちの進化論』収録。)
は、マリアになりたかったイヴの話
(↑こんなまとめ方ですいません。2か月半考えてコレで。。。)
 
 
 
■『月の子−MOON CHILD−』(1988年〜1992年。
  白泉社文庫。全8巻。)
は、黙示録でしたね。
 
 
でも、それだけではなくて。
兄弟殺しのカイン(ティルト)。
兄に殺されたアベル(ベンジャミン)。
そしてもう一人の兄弟、セツ。(命を継ぐもの。)
 
 
 
今まで(今でも)聖書のことはよくわかっていないのですが、
『月の子』が完結してから20年近くたつのに、まだ新発見がある。
清水作品って、不思議ですね。
 
 
 
 
 
時間軸は、過去から未来であって、未来から過去へ流れるものではない。
でも、過去があって、今があるのだと思う。
 
 
 
 
 
『秘密』Fanにはこんな清水玲子作品全般についての話、
面白くないのかもしれない。
でも姉妹Blogの清水作品全般を扱った名セリフBlogは、
たまにすごくアクセスがあるんですね。
ランキングも、過去作品への票、コメントが多くて。
 
だから、私が書きたいこと、書けることを書いていきたい。
うちは清水作品全般を扱っていきたい。
『秘密』にはたくさんの過去作品が眠っている、私はそう思うし、
過去たくさんの漫画を描いてきた清水先生だから、
今『秘密』という物語を描いていらっしゃる。私はそう思うから。
 


【月詩Blog】 2010.07.11 (Sun)より  
2015年3月27日UP